シャンプーの「持ち」はどのくらいなのか。

シャンプーの消費期限について、よく質問をいただいておりますのでお答えします。

一般的に、通常の量の防腐剤が含まれていて未開封である場合、およそ1年ほどが平均的な目安となるでしょう。

これは、単に中身が腐るかどうかという問題と、
シャンプーならではの界面活性剤による「乳化状態の持ち」が永遠ではないからです。


乳化状態が維持できなければ「分離」します。

単純に言うと、水と油が分かれてしまうんですね。

そうなると、もうシャンプーとしては機能しません。


分離を防ぐには、「乳化剤が優秀」であることが大事です。

優秀というのは、少ない量でしっかり乳化できて、持続するということ。


乳化剤は、一般的に量が多いほど肌にダメージを与えやすくなります。

なので、より少ない量でたくさんの水と油を混ぜ合わせることができる乳化剤がよいですね。

かつ、その乳化剤自体が肌に優しいこと(肌に浸透するほど分子が小さいものはダメージになりやすい)。



なかなか難しいですよね。


よい乳化剤の条件をまとめましょう。

1. 少ない量でより多くを乳化できる。
2. 分子が大きい方が肌に優しい。
3. 乳化状態をより持続できる。


といったところです。

たとえば、ラウリル硫酸Naは多くを乳化しますが、分子が小さくて肌に必要なバリヤまで奪い取ってしまいます。

ココイルグルタミン酸TEAは肌にはとてもマイルドですが、乳化力は低いので、単体では全ての仕事をできません。


このように、それぞれの界面活性剤には得意、不得意があるので、
通常いくつかの乳化剤を混入して補い合っています。


また、極めて寒い状態や暑い状態にも界面活性剤は弱く、ある程度常温を保たれないと製品は劣化してしまいます。


以上のことから、大量に温度管理のされていない状況で製品を長期間保管してあると、
瞬く間に劣化していってしまうのがシャンプーやトリートメントです。


解析ストアでは、保管は温度管理24h稼働。

また在庫は最低限に絞り、ほぼ製造したてホヤホヤの商品をお届けしております。

在庫から3ヶ月経過したものは基本的に扱っておりません。

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