陰イオン界面活性剤とは?
陰イオン=(-)マイナスイオン
陰イオン=アニオン
アニオン界面活性剤=陰イオン界面活性剤。
アニオン=マイナスイオン
逆に、カチオン=プラスイオンです。
さて、アニオン界面活性剤はマイナスを帯びているので、
プラスを帯びた物質を吸着するのに便利。(例:皮脂、ホコリ、フケ、整髪料など)
プラスを帯びた物質をアニオンが吸着して、
すすぐと道連れにして流れ落ちる、
というのがシャンプーの「洗う」原理です。
お馴染みのラウリル硫酸、ラウレス硫酸Na、オレフィンスルホン酸Naや、
ココイルメチルタウリンNa、ココイルグルタミン酸Na、ラウロイル加水分解ケラチンNa、などアミノ酸系も陰イオン(アニオン)界面活性剤の仲間。
ラウレス-4酢酸Naといった酸性石けん、
もちろんアルカリ性のカリ石けんも陰イオン界面活性剤です。
その違いは、陰イオンの強さ、分子の大きさ、酸性かアルカリかによって
同じ陰イオン界面活性剤でもだいぶ性質が変わります。
イオン化傾向が強く、分子も小さいラウリル硫酸Naなどは非常に脱脂力が強い部類に入りますし、
アルカリ性でなければ機能しないカリ石けんは、一見マイルドなようで、アルカリ性であることで余計に皮脂を持ち去ってしまいます。
一口に脱脂力、といっても複数の要因が組み合わさった結果ですので、
どれかの要因を無視してマイルドです、とは言えません。(たとえば石けん。アルカリ性が肌や髪に与える影響を無視しているケースが多い)
まとめ
陰イオンとは、マイナスのイオン。
別名、アニオン。
アニオンはもっぱら洗い流すための界面活性剤。
界面活性剤の強さは、イオン化の度合い、分子量、phによって変わる。
肌に優しいのは、イオン化が少なく、分子が大きく、弱酸性であること。
逆に洗浄力が強いのは、イオン化の度合いが大きい、分子量が小さい、アルカリ性であること。
それぞれの界面活性剤は、これらを調整してそれぞれ異なった性格をしている。