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コカミドDEA(ジエタノールアミン)が発ガン物質?3 シャンプー解析ドットコム

コカミドDEA(ジエタノールアミン)が発ガン物質?3


簡単に言いますと、ありえないような条件で大量に体内に侵入させれば、わずかにその可能性もあるよ、というレベルだと思ってください。

トリエタノールアミンが疑われた実験は、

「ネズミにトリエタノールアミンを飲ませ続けると肝臓がんになる」という通常ありえない条件でのこと。

その他、亜硝酸酸塩や2-ブロモ-2-ニトロプロパンジオール-1,3(BNPD)という塩素系殺菌剤と混合した場合に発ガン性物質ニトロソジエタノールアミンが検出されるよ、ということですが、

通常国内の製品でそれらが混入することは現在ほぼないと言えます(以前騒がれたので当然注意して作っているでしょう)。



コカミドDEAもこの話の延長ですが、DEA単体のことならともかく、通常のシャンプー程度の利用においてコカミドDEAが原因でガンを発症というのはまずありえないと見ていいでしょう。

この成分を単独で毎日バケツ一杯分くらい飲み続けたら、あるいは支障をきたすかもしれませんが・・。


以上のことから、通常シャンプーに入っている程度のコカミドDEAについて発がん性を恐れるて避けるというのはあまりに過剰反応しすぎと言えます。

もしコカミドDEAを避けるなら、トリエタノールアミン(TEA)なんかはもっとダメなはずですし、モノエタノールアミン(MEA)も同じように発ガン性があってしかるべき(今も非常に多くの製品に使われています)。

つまり、最高レベルにマイルドな洗浄剤といわれるココイルグルタミン酸TEAもダメ。こちらも増粘剤のコカミドメチルMEAもダメ、でなければおかしい話です。


単に発がん性があるもの、という括りで言うなら、

女性ホルモンブラジャー大気中の空気でさえも発がん物質です。

要は、それらの発がん性の強さ摂取量の問題であり、

どんなものでは摂り過ぎたら毒というのは昔から言われているとおりです。

ガンに関しては、やれ魚の焦げを食べたとか、タバコを一日2箱吸ったから発症する、というものではありません。

これについては別の機会にお話しようと思いますが、

ガンとはつまり、病気というより体がその環境に適応しようとする自然現象なのだと解釈すべきでしょう、ということに繋がっていくのです。