シャンプー解析ドットコラム

シャンプー解析ドットコム

洗浄力とは何か。

シャンプーの洗浄力って何でしょう。



洗浄力は洗浄力だろう!どれだけ汚れを落とせるかってことだろう、と思った方。

大体正解です。


「シャンプーは洗いさえできればいい。石油系界面活性剤でしっかり洗い流してすっぴんにしてあげることが大事!」

というようなスタンスの方もいらっしゃるようで。


例えばそのような考えに基づいてシャンプーを選ぶなら、

石けんはとてもいい選択肢になるでしょう。


ミリスチン酸、パルミチン酸、ラウリン酸といった脂肪酸と水酸化Kの"合成"で作られた石けんは、

皮脂の主要な脂肪酸と非常に似た組成であるため、容易に溶け出し、洗い落とされます。


油汚れに石けんが強いのは、油汚れが選択的に溶けやすいようにできているからです。

なおかつ、アルカリ性であることで脂肪酸はより溶出しやすくなります。


文字通り、「すっぴん」にしたいなら石けんはお手軽なアイテムというわけです。


しかし、「すっぴん」にすることが肌にいいなんて誰が決めたのでしょうか。

石けんが根こそぎ洗い落とした皮脂は、実は肌を守り、肌バリヤを絶えず生成するために欠かせない成分でもあります。


皮脂が肌の"疎水性"を保ち、肌を保護していることを忘れてはいけません。