シャンプー解析ドットコラム
シャンプーで「悪い成分」とは何か
2. オーガニックはいいのか
体によさそう、というイメージの代表的な売り文句の1つが「オーガニック」。
天然素材使ってますよ、というアピールです。
反対語が、「合成」とか「化学物質」というワードになると思います。
では、「オーガニック」=「体に優しい」でしょうか?
必ずしもそうではありません。
自然界には、人間にとって毒となる物質や、アレルギーになる物質が山ほど存在します。
むしろ、化学合成することによって原因物質を取り除いたり、
無毒化したり、肌に優しい組成に変えたり、目的の機能を持たせたりしている面が強いと言えるでしょう。
わざわざ毒性を持たせるために「合成」したりはしません。
例えば石鹸は、天然のオイル(脂肪酸)と水酸化カリウムを「合成」して作っています。
脂肪酸だけでは洗浄性を持ちませんが、「合成」することで、「洗う」という機能を持たせているわけです。
ポイントは、天然か、合成かという区別ではなく、
どのような成分が組み合わさっていて、それらが人間に対して安全かどうか。
また、安全な上で、どのような効果が望めるか、という点が重要です。